一生懸命取り組んでいるのに仕事で評価されない。成果をあげているのに正当な評価を受けている気がしなくて、モチベーションを保てない。そんなお悩みをよく耳にします。
せっかくの努力が評価につながらなければ、誰しもモチベーションが下がってしまうでしょう。仕事そのものに嫌気がさしてしまうかもしれません。
そこで今回は、仕事で評価されないときに、腐った気持ちにならずに仕事に向き合っていくための対処法をご紹介します。まずは、あなたが仕事で評価されない理由から探っていきましょう。
あなたが仕事で評価されない理由
上司の好き嫌いで評価されるため、正当な評価を受けられない
あなたの仕事を評価するのは上司です。上司に嫌われると、あなたは正当に評価されにくくなるでしょう。一方で、成果を出していないのに、上司に気に入られているがために、高く評価される人もいます。
上司も人間ですから、いっさい、感情を含めずに人を評価することも、嫌いな人を高く評価することも難しいのです。
コミュニケーション不足が原因で、あなたの印象を悪くしているケースもあるかもしれません。あなたは、日頃から上司とコミュニケーションをとっていますか?
会社の期待値と自信の成果にギャップがある場合
経歴や入社当時の印象で、あなたの能力に対して、会社からの期待値が高くなりすぎている場合があります。つまり、あなたの実力と会社の期待値にギャップが起きているのです。
会社からの期待値は、あなた自身が変えられるものではありません。しかし、このようなギャップが起きている状態では、あなたが、能力に見合った成果を上げていても、それ以上に会社からの期待値が高いため、評価は下がってしまうでしょう。
会社の評価制度そのものが厳しい場合
あなたの会社の評価制度はどのようになっているでしょうか?厳しい基準で評価制度が設けられている場合、あなた自身は充分な成果をあげたと感じていても、会社の評価制度の基準に達していない場合があります。
もし、複数人で評価する体制にある場合には、評価者による評価のばらつきを是正するために調整が行われ、評価が低くなることがあります。
また、会社に優秀な社員が多い場合には、同僚と比べて単純にあなたの成果は低いこともあり得ますので、その場合も評価にはつながりません。
仕事で評価されないときの対処法
報連相をこまめにするなどして上司と密に連絡を取る
まず、あなたを評価する上司とのコミュニケーションを改善することが必要です。
上司は部下の仕事ぶりを管理するため、こまめな報連相を必要としています。あなたの報告や連絡が遅かったり、足りなかったりすれば、上司の方からあなたの業務の進捗を確認しなければなりません。
管理の手間が増えるうえに、上司としてもあなたの仕事のやり方に安心感が持てなくなります。こまめに報連相をすることで、上司の手間を省き、あなたの仕事ぶりをアピールしましょう。
また、密にコミュニケーションを取ることで、上司に求められていることも理解しやくなるでしょう。求められていることに応え、信頼関係を築くことができれば、評価につながる可能性が高まります。
仕事に対する姿勢を変える
あなたの仕事に対する姿勢はいかがでしょうか?受け身になっていませんか?主体性をもって、仕事に取り組む姿勢を見せれば、上司の評価は変わるかもしれません。
・積極的に新しいことに取り組む
・業務改善につとめる
これらは仕事で評価されやすい項目です。評価されないのは、あなたの仕事ぶりが上司に見えていなかったのかもしれません。これらに積極的に取り組むことで、上司へのアピールになる他、あなたの経験値や能力向上にもつながるでしょう。
会社の評価制度をいまいちど再確認する
あなたがどれだけ努力をしても、それが会社の評価制度や方針とずれている場合には、評価されないことがあります。
たとえば、事業のフェーズによって、新規顧客獲得のための大量行動を最優先する場合と、アフターフォローなどの質を最優先する場合のように、同じ営業活動でも重視する点が異なる場合があります。
アフターフォローを優先する方針の会社で、あなたが新規顧客獲得でトップの成果をあげたとしても、高く評価されない可能性があります。
会社の評価制度や方針をいまいちど確認し、あなたの努力の方向が間違っていないか、確認をしてみましょう。直属の上司や人事担当者に改めて確認を取るのもよいと思います。
上司に自分のことをちゃんと認知してもらうよう働きかける
あなたが評価されていないと感じるとき、上司があなたの努力や成果を見ていないことが原因の場合もあります。運悪く、管理能力の低い上司や、マネジメント経験が少ない上司にあたってしまった場合には、よく起こり得ることです。
残念ながら、上司を選ぶことはできません。そういう場合には、あなたの方から自分のことを認知してもらえるように、上司に働きかけることが必要です。
それにも、先に述べましたように密なるコミュニケーションが大切です。あなたが取り組んだことや成果を報告というかたちでアピールするのもよいでしょう。
成果だけでなく、次への目標や改善点も伝えるとより一層、意欲を印象づけることができます。
ケアレスミスを減らす努力をする
大きなミスや大失敗に比べて、結果にダメージは少ないものの、ケアレスミスを繰り返すと印象が悪くなってしまいます。「神は細部に宿る」という言葉があるように、仕事では、細やかさや緻密さも重要視されています。
ケアレスミスが続くと、仕事に真剣に取り組んでいない、集中力が足りない、という印象を与えてしまいかねないのです。当然、評価にもつながりません。
自分がミスしやすいポイントは、見えるところにメモを貼る、チェックリストを作るなどの対策が必要です。
とはいえ、誰でもミスをすることはあります。ケアレスミスが続くときは、業務過多や疲れがたまっている可能性もあります。業務量の見直しや優先順位の整理、ときには、休暇をとるなど、ケアレスミスの防止に努めましょう。
仕事で評価されず、腐ってしまいそうな時の対処法
思い切って休んでみる
仕事で評価されず、気分もあがらないときは、思い切って仕事を休んでみるのもひとつの手です。モチベーションが下がったまま、仕事をしても成果はあがりません。うまくいってないときは、視野が狭くなりがちです。
休暇をとって、普段は行かないような場所を訪れたり、自然に触れたりしてみてください。仕事を忘れてリフレッシュすることによって、新たな気持ちで仕事に向き合えるかもしれません。
仕事で評価されずに、腐ってしまいそうな自分を客観的に見ることによって、打開策が見つかることもあるでしょう。単純に、心身の疲れがとれたことで、モチベーションが回復することもあります。
客観的に現状を捕らえてみる
あなたの仕事ぶりを客観的にとらえた場合はどうでしょうか。客観的に見て、あなたは成果をあげていないのでしょうか?能力が足りないのでしょうか?
自分に課された目標を達成している場合や同僚と比べても充分な成果を上げている場合に、それでも評価されないのであれば、上司や会社と価値観や体質があなたと合っていないのかもしれません。
また、今いる会社で評価基準に達していない場合でも、他の会社で同じ成果をあげた場合には、高く評価される可能性があります。
客観的にとらえたとき、今いる会社で評価されていないだけで、あなたが評価される場所が他にあるかもしれないのです。その場合は、環境を変えることを検討してみてもよいでしょう。
自分で自分の事を認めてあげる
もし、あなたが上司に評価されていないと感じている場合、自分なりの目標を設定してみるのも、モチベーションを維持するひとつの方法です。成功体験の積み重ねがモチベーションを高めます。
自分で設定した目標を達成することに意識を集中し、目標達成の経験を積み上げていくのです。上司からの評価よりも、自分が取り組んだ仕事に自分自身が納得できるようになると、仕事に向き合う姿勢も前向きに変わっていくことがあるかもしれません。そのように取り組む姿勢が、上司からの評価につながる可能性もあるでしょう。
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